仕诚がISO/TC 270/WG2国際標準改訂会議に参加

近年、中国はプラスチック機械分野で一連の重要な成果を達成し、中国製プラスチック機械の国際的な発言権を迅速に構築してきました。これにより、世界舞台で中国の強大な実力を示しています。11月18日から21日にかけて、ISO/TC 270/WG2（国際標準化機構プラスチック・ゴム機械技術委員会押出機作業部会）の第7回会議が中国・大連で無事に開催されました。広東仕誠プラスチック機械有限公司（以下「仕誠会社」）の秦志紅総経理が作業部会登録専門家として会議に出席しました。

ISO/TC 270とは？

ISO/TC 270（国際標準化機構プラスチック・ゴム機械技術委員会）は、2012年7月に設立され、事務局はイタリア標準化協会（UN）に設置されています。2021年7月時点で、17のPメンバー（参加メンバー国）と8のOメンバー（オブザーバー国）が参加しており、中国はPメンバーの1つです。ISO/TC 270は、プラスチック機械分野における国際標準化の技術組織であり、この分野で最も権威のある国際標準化専門機関となっています。

ISO/TC 270は以下の3つの作業部会（WG）を設置しています：

• ISO/TC 270/WG1：射出成形機の安全に関する作業部会

• ISO/TC 270/WG2：押出機の作業部会

• ISO/TC 270/WG3：型締めシステムの作業部会

仕誠会社は全国プラスチック薄膜機械作業部会のリーダー企業として、設立以来、プラスチック機械の国家規格、業界規格、団体規格などの策定・改訂に積極的に参加しており、中国のプラスチック機械分野における標準の向上に大きく貢献しています。

会議詳細

会議は全国ゴム・プラスチック機械標準化技術委員会が主催し、大連ゴムプラスチック機械有限公司が主管しました。中国、アメリカ、ドイツ、イタリア、日本などから約30名の代表者が現地参加とオンライン参加を組み合わせて会議に出席しました。

本会議では、ISO/TC 270/WG2が担当する国際標準 ISO/WD 22506「プラスチックおよびゴム機械 押出機および付属装置の安全要件」 の草案に関する議論と各国からの意見交換が行われました。会議は4日間にわたり、作業部会の召集者であるISO-アメリカ技術コンサルタントチームのDavid Felinski氏と、共同召集者である中国・大連ゴムプラスチック機械有限公司の副総エンジニア楊紅氏がそれぞれ議長を務めました。

議論内容

• ISO/WD 22506標準範囲に関する意見交換
  楊紅氏が標準の範囲について議論をリードしました。「押出機本体のみを対象とするのか、押出機本体と付属装置を含めるのか」に関して各国の専門家間で激しい議論が交わされました。

• 安全要件や使用情報の検討
  David Felinski氏が他の章における危険性の安全要件、使用情報、今後のスケジュールなどについて議論を進めました。

会議成果と決定事項

• 会議で達成された専門家間の合意に基づき、既存の草案に代わる新たな標準範囲を採用。

• 標準に対応する図示を補足。

• スクリーンチェンジャーにおける機械的危険性および熱危険性に関する要件を追加。

• インターロック保護タイプにおけるPLレベルに関する内容を、中国およびアメリカの登録専門家が補足。

また、第8回作業部会会議は2025年3月4日～6日にドイツ・フランクフルトVDMAにて開催することが決定されました。

仕誠会社は、これからも積極的に標準策定に関与し、国際競争力を高めるための取り組みを続けていきます。