知恵の火花が輝く—2024年アジア先端膜材料発展サミットフォーラムが蘇州で開催

「膜」力革新、知能が未来を駆動！

6月13日、2024年アジア先端膜材料発展サミットフォーラムが蘇州で盛大に開幕しました。本フォーラムは、長江デルタ国家技術革新センター有機機能材料応用研究所、上海市新材料協会、広東省プラスチック協会、仕誠公司が主催し、博容展覧広告企画有限公司および聚風プラスチックメディアが運営。さらに、上海膜材料産業発展連盟、上海市プラスチック研究所有限公司、SEW中国公司、上海市接着技術協会、厦門市新材料産業協会などが協力し、南海区ブランド企業促進会、日本仕誠株式会社、中国科学院過程工学研究所、仕誠双軸延伸製造科技有限公司が支援しました。

業界の新たな幕開け、共に「膜」力の未来を描く

上海市新材料協会 秘書長 何扣宝氏
開会の辞で、参加者の来場に感謝の意を表し、フォーラムのテーマが国内外の膜材料分野における専門家や研究機関、企業から支持を受けていることを強調しました。フォーラムを通じて膜材料産業の発展に有益な知見と方策が形成され、革新の精神を持つ研究者や企業家が連携を深め、技術開発と産業進化を促進する場となることを期待しています。

長江デルタ国家技術革新センター 副所長 王勇氏
長江デルタ国家技術革新センターの設立経緯と現状を紹介しました。同センターは、上海、江蘇、浙江、安徽の共同出資により建設された包括的な国家技術革新センターで、2020年10月に中国科学技術部の認可を受け、2021年6月に上海で正式に稼働を開始しました。

革新の力を結集し、知恵の火花を散らす

6月14日の会議では、中国、日本、韓国から膜材料分野の第一線で活躍する専門家が集結。PI、PPS、LCP、PEN、MXD6、PEEK、PTFEなどの高性能膜材料に関する研究開発、専用設備の設計製造、製品の応用評価などを中心に議論しました。専門家による講演では、最前線の技術動向と業界発展の見通しが共有され、視野を広げると同時に革新のインスピレーションを与えました。

講演のハイライト

• ロシア工学アカデミー外国籍会員 北京化工大学教授・博士課程指導教員 呉大鳴氏
  テーマ：「高性能ポリマー機能膜製造技術」

• 東華大学教授・博士課程指導教員 乔锦丽氏
  テーマ：「アルカリ水電解水用複合隔膜技術の開発研究」

• 東華大学教授・博士課程指導教員 張清華氏
  テーマ：「ポリイミドの構造設計および中空繊維分離膜の製造」

その他、各国の研究者や企業代表による先端技術と市場動向の分析が続きました。

交流と協力を深める「SEWの夜」

6月14日夜の交流会「SEWの夜」では、業界関係者が集まり、相互理解を深めるとともに、次回の再会を約束。2025年開催予定の「アジア先端膜材料発展サミットフォーラム」の予告も発表され、高性能膜材料の研究開発、製造、応用に焦点を当て、業界の未来を共に描きます。

仕誠新材料未来研究院の発表

交流会では、仕誠公司が主導する新たな研究拠点「仕誠新材料未来研究院」の設立が発表されました。同研究院は、技術革新と産業応用を結ぶ新たなプラットフォームであり、国家の重要な需要に応える研究と成果の転換を目指しています。

未来への展望

6月15日には、長江デルタ国家技術革新センターや蘇州宝麗迪材料科技股份有限公司への視察が行われ、地域の産業発展の現状を体感しました。2025年6月25日から28日にかけて上海で開催予定の次回フォーラムで、再び「膜」業界のさらなる進展を共に目指します。